再生医療や幹細胞治療は、まだ新しく、情報も玉石混交の分野です。魅力的な言葉に惹かれて決めてしまい、あとで「思っていたのと違った」となるのは避けたいもの。ここでは、クリニックを選ぶときに確かめておきたい3つの視点を、中立の立場でお伝えします。
視点1|制度の「目印」があるか
幹細胞そのものを用いる治療は、法律(再生医療等安全性確保法)のもとで、事前に提供計画の届出を行い、認定された委員会の審査を経ることが求められます。これは、その治療が一定の手続きを踏んでいることを示す“目印”になります。
検討しているクリニックが、この届出や委員会審査についてきちんと説明できるか。これは、安心して任せられるかを見極める最初のチェックポイントです。
なお、エクソソーム(培養上清液)を用いる治療は、現時点では同法の対象外とされています。だからこそ、提供元がどのような品質管理をしているか、どんな説明をしてくれるかが、いっそう重要になります。
視点2|「良いこと」だけでなく、リスクと費用を語れるか
信頼できるクリニックは、期待できることだけでなく、起こりうるリスク・副作用や、費用についても正直に説明してくれます。
再生医療の多くは公的医療保険が使えない自由診療です。総額でいくらかかるのか、複数回必要なのか、追加費用はあるのか。そして、注入部位の内出血や腫れなど、治療ごとに起こりうることは何か。これらを、聞く前にきちんと開示してくれるかどうかを見てください。
「メリットしか言わない」ところは、むしろ慎重に。医療である以上、注意点から目をそらさない姿勢こそが、信頼の証です。
視点3|効果を「断定」していないか
「必ず若返る」「誰でも効果が出る」といった断定的な表現は、医療にはなじみません。結果には個人差があり、そもそも医療広告のルールでも、効果を保証するような表現は認められていません。
広告やSNSで過度に効果をうたっているクリニックは、その時点で一歩引いて見るのが賢明です。逆に、「わかっていること」と「まだわかっていないこと」を分けて、誠実に説明してくれるところは、信頼に足ります。
まとめ
クリニック選びで確かめたいのは、①制度上の目印(届出・委員会審査)を説明できるか、②リスクと費用を正直に語れるか、③効果を断定していないか、の3点です。
派手な言葉ではなく、この3つを落ち着いて確認することが、後悔しない選択につながります。
よくある質問
Q. 届出があるかどうかは、どうやって確認できますか?
A. クリニックに直接尋ねるほか、国が再生医療等の提供機関の情報を公開する仕組みもあります。詳しくは別記事「再生医療等提供計画の届出とは?」で解説しています。
Q. 費用の相場はどのくらいですか?
A. 治療の種類やクリニックによって大きく異なり、一律の相場をお示しすることはできません。カウンセリングで総額とその内訳を確認しましょう。
Q. 自分に合うクリニックがわかりません。
A. 本サイトでは医療機関のご紹介は行っていません。この記事で挙げた確認ポイントを手がかりに、気になる医療機関のカウンセリングで直接ご確認ください。複数の医療機関を比べてから決めても遅くはありません。
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この記事について
本記事は、厚生労働省・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)などが公表する一次情報をもとに、再生医療ガイド編集部が作成しています。当サイトは医療機関ではなく、特定の治療法や医療機関を推奨するものではありません。効果には個人差があり、治療を受けられるかどうかや適応の判断は、医師の診察に基づいて行われます。記事の作成方針と参照範囲については運営者情報・編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。
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