エクソソームは、語られる文脈で投与の仕方もさまざまです。方法の種類を整理し、確認したい点をまとめます。効果を保証するものではありません。

語られる主な方法

点滴、注射、外用(塗布)、導入など、いくつかの方法が語られます。方法によって考え方や費用、体への負担が異なります。

制度上の注意

エクソソーム(培養上清液を含む)は現時点で再生医療等安全性確保法の対象外とされ、薬事承認された医薬品も存在しません。効果を断定する情報には距離を置く必要があります。

確認したいこと

用いるものの品質・製法、方法ごとのリスク・副作用、費用の総額、そして施術後に献血が一定期間制限される場合があること。これらを事前に確認し、医療機関での診察を前提に判断しましょう。

投与方法ごとの整理

案内で見かける方法を並べました。いずれについても承認された医薬品は存在せず、有効性が確立しているものではありません。区分の説明であり、どれかを推奨するものではありません。

方法入れる場所医療行為かどうか確認しておきたいこと
点滴静脈医療行為何をどれだけ入れるのか、含有量の示し方
局所注射皮膚や頭皮医療行為注入部位、回数、腫れや内出血の可能性
点鼻・吸入鼻や気道の粘膜医療行為として提供される場合がある体内での挙動は分かっていない点
導入(機器を使って肌に浸透させる)皮膚の表面付近施術内容により異なるどこまで届くとされているか、その根拠
化粧品として塗る肌の表面医療行為ではない表示区分と、表示できる効能の範囲

方法が違えば、体に入る量も、想定されるリスクも変わります。同じ「エクソソーム」という言葉でひとくくりにはできません。

「どこに届くか」は分かっていないことが多い

投与されたものが体内でどう分布し、どこにどれだけ届き、どのくらいの時間で分解されるのか。承認された医薬品であれば、こうした情報は審査の過程で調べられ、添付文書にまとめられます。エクソソームや培養上清液については、そのような形で公表された情報は基本的にありません。

そのため「点滴なら全身に届く」「導入なら真皮まで入る」といった説明を見かけたときは、それが何を根拠にした話なのかをたずねる余地があります。培養細胞での実験なのか、動物での結果なのか、人を対象にした試験なのか。出どころが分かれば、受け止め方の幅も決めやすくなります。感じ方には個人差があり、確立した評価が定まっている段階ではありません。

制度上の位置づけを押さえておく

細胞そのものを加工して体に戻す行為は、再生医療等安全性確保法の対象となり、提供にあたって計画の届出などの手続きが求められます。一方、細胞を含まない培養上清液やエクソソームは、この法律の直接の対象外です。届出の枠組みに入らないため、再生医療ポータルの提供機関検索で調べても表れません。

ただし対象外であることは、確認しなくてよいという意味ではありません。2024年7月には厚生労働省から品質・リスク管理について注意を促す事務連絡が出され、日本再生医療学会もガイダンスを示しています。何を、どこで作り、どう検査したものを、どの方法で入れるのか。方法の話と品質の話は、セットで確認する余地があります。

よくある質問

Q. どの方法がいいですか?

A. 一律には言えません。目的や体質、費用などにより異なり、医師の診察のうえで検討されます。

Q. 効果はありますか?

A. 効果を保証することはできません。承認された医薬品はなく、説明と品質管理の確認が重要です。

Q. 点滴と局所注射では、どちらがよいのですか?

A. 比較して優劣を示せる情報はありません。目的とされるものも、想定されるリスクも異なります。どちらが優れているという説明を受けた場合は、その根拠をたずねてください。

Q. 化粧品として塗るものと、医療機関のものは同じですか?

A. 同じではありません。化粧品は薬機法のもとで表示できる効能の範囲が定められており、肌の表面に対して使うものです。医療機関で行われる注入や点滴は医療行為であり、枠組みがまったく異なります。

Q. 副反応が起きたらどうすればよいですか?

A. まず施術を受けた医療機関に連絡するのが基本です。連絡先と、時間外の対応がどうなっているかを、受ける前に確認しておくと安心につながります。対応に納得できない場合は、自治体の医療安全支援センターに相談する方法もあります。

参考にした公的情報


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この記事について

本記事は、厚生労働省・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)などが公表する一次情報をもとに、再生医療ガイド編集部が作成しています。当サイトは医療機関ではなく、特定の治療法や医療機関を推奨するものではありません。効果には個人差があり、治療を受けられるかどうかや適応の判断は、医師の診察に基づいて行われます。記事の作成方針と参照範囲については運営者情報・編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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