体性幹細胞は人工的につくり出すものではなく、体の中にあるものを取り出して増やします。準備の流れを知ると、費用や期間、確認すべき点の理由が見えてきます。

四つの工程

第一に採取です。脂肪由来であれば腹部などから少量を採り、臍帯由来であれば出産時に提供された組織を用います。第二に分離で、採取した組織から幹細胞を含む細胞群を取り出します。第三に培養で、専用の設備の中で数週間かけて必要な数まで増やします。第四に調製・保管で、洗浄と品質検査を経て投与用に整えます。

培養は専用施設で行われる

細胞の培養加工は、細胞培養加工施設で行われます。工程には数週間を要し、これが採取から投与までに時間がかかる理由です。当日中に完結する施術ではないという点は、スケジュールを考えるうえで押さえておきたいところです。

上清液・エクソソームが生まれる場所

培養の工程で、細胞は培養液の中で増えていきます。この培養液の側を回収したものが培養上清液であり、そこからさらに精製したものがエクソソーム製剤と呼ばれます。つまり両者は、幹細胞を準備する過程の副産物という位置づけから出発しています。

なぜ工程の説明を求めるべきか

細胞そのものは本人由来であっても、培養に使う培地や試薬は外部から持ち込まれます。工程が長いほど、無菌管理や品質検査の重要性が増します。「自分の細胞だから安全」という説明は、細胞の由来についてのみ当てはまる話であり、工程全体の安全性とは別に考える必要があります。

よくある質問

Q. 採取した細胞は保存できますか?

A. 凍結保存を扱う事業者もありますが、条件や費用、保管期間は事業者ごとに異なります。契約内容の確認が必要です。

Q. 培養にかかる期間はどのくらいですか?

A. 数週間程度が一般的とされますが、細胞の状態や必要量によって変わります。医療機関にご確認ください。


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