同じ施術名でも、どこに入れるかによってリスクの性質は変わります。静脈への投与と局所への注射の違いを整理します。

投与経路という視点

点滴で静脈内に入れる方法と、目的の部位に注射する方法とでは、体内での広がり方が異なります。静脈内に投与した場合、成分や細胞は全身の血流に乗ります。局所であれば、作用する範囲は限定されます。この違いは、想定されるリスクの範囲にも関わります。

細胞を血管内に入れる場合

細胞は微小とはいえ、血流を妨げうる大きさを持ちます。関連学会からは、間葉系幹細胞の静脈投与における塞栓症のリスクや、投与プロトコルに関する安全性の指針が示されています。細胞を静脈内に投与する治療では、この点についての説明を受けているかが重要になります。

報告されている有害事象

国内では、自由診療として細胞を投与された方の容体が急変した事例が公表され、厚生労働省が法にもとづく緊急命令を出したことが報じられています。厚生労働省は医療機関に対し、法令の順守を求める通知も出しています。これらは特定の施設の問題にとどまらず、投与方法そのものの安全管理を考える材料とされています。

確認したいこと

投与経路がどれか。細胞か分泌物か。急変時の対応体制が院内にあるか。投与量と回数の根拠は何か。これらは、施術名や価格よりも先に確認しておきたい項目です。効果には個人差があり、適応の判断は医師の診察によります。不安がある場合は、別の医師の意見を聞く選択もあります。

よくある質問

Q. 点滴は避けたほうがよいのですか?

A. 一律に判断できるものではありません。目的と体制について説明を受け、医師とご相談ください。

Q. 細胞を含まなければ安心ですか?

A. 塞栓に関わるリスクの性質は異なりますが、製造・保存の管理という別の論点が残ります。


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この記事について

本記事は、厚生労働省・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)などが公表する一次情報をもとに、再生医療ガイド編集部が作成しています。当サイトは医療機関ではなく、特定の治療法や医療機関を推奨するものではありません。効果には個人差があり、治療を受けられるかどうかや適応の判断は、医師の診察に基づいて行われます。記事の作成方針と参照範囲については運営者情報・編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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