自分の細胞を採取して培養し、体に戻す。自家幹細胞治療と呼ばれるこの方法について、費用・期間・規制の実際を整理します。

「時計を戻す」という説明の中身

体内の幹細胞は加齢とともに数や状態が変化するとされます。そこで、若いうちに採取・保存しておき、後年に自分の細胞を用いるという考え方が語られます。自分由来であるため拒絶反応の懸念が小さいことは、明確な利点です。

ただし、全身のアンチエイジングを目的とした有効性が確立しているわけではありません。特定の部位に対する治療では研究の蓄積がある一方、「点滴で全身が若返る」という主張を裏づける質の高い比較試験があるわけではないという点は、前提として押さえておく必要があります。

費用と期間

細胞培養加工施設での培養工程を要するため、費用は上清液やエクソソームの施術と比べて大きく異なります。また採取から投与まで数週間から数か月かかります。金額と期間の両面で、検討には時間の余裕が必要です。

規制上の位置づけ

自家の幹細胞を投与する治療は、再生医療等安全性確保法における第二種再生医療等に該当します。認定再生医療等委員会の審査を経て、提供計画を提出したうえで実施されます。届出が不要とされてきたエクソソームとは、手続きの重さがまったく異なります。

「自己細胞だから安全」ではない

細胞そのものは本人由来でも、培養に使う培地や試薬は外部由来です。また、細胞を血管内に投与する場合には、それ固有のリスクが指摘されています。由来の話と工程・投与方法の話は分けて確認してください。効果には個人差があり、適応の判断は医師の診察によります。

よくある質問

Q. 届出があれば有効性も国が確認しているのですか?

A. 提供計画の届出は手続きであり、有効性を国が個別に保証するものではありません。

Q. 何回受ける必要がありますか?

A. 一律の基準はありません。回数や間隔の根拠について説明を求めてください。


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この記事について

本記事は、厚生労働省・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)などが公表する一次情報をもとに、再生医療ガイド編集部が作成しています。当サイトは医療機関ではなく、特定の治療法や医療機関を推奨するものではありません。効果には個人差があり、治療を受けられるかどうかや適応の判断は、医師の診察に基づいて行われます。記事の作成方針と参照範囲については運営者情報・編集方針をご覧ください。内容の誤りにお気づきの場合はお問い合わせよりご連絡ください。

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